#118 これからのリノベーションについて vol.2 ~キッチンと洗面化粧台を一緒にしちゃいました!
update:2022/03/22
#117 これからのリノベーションについて vol.1 ~クローゼットの使い方を考える
update:2021/09/02
A040「2021年の家での過ごし方、働き方について」のアンケート報告
update:2021/12/24
A039「マンション内の近居や住み替えについて」のアンケート報告
update:2018/12/17
update:2016/03/02
M28 食器棚について 〜入居者アンケートと訪問調査の中から
update:2015/12/24
J006 リノベーションで自由度のあるクローゼットを作りました
update:2022/01/26
update:2016/04/27

M12 玄関収納について考える
前回はアンケート結果について「収納は家全体で考える」というコラムを書きました。アンケートから読み込んだのは人それぞれ持っている量も、種類も違うということ。そうであれば、どこかにしまえるように、家全体で収納量を考えて、どこかに確保できればいいということを書きました。
前回のアンケートから、量の問題はもちろんですが、欲しい場所にないという意見もありました。また不満の多いのは寝室と玄関収納でしたが、特に改善の効果がありそうな玄関収納から取り組んでみたいと考えています。玄関収納は一般的に収納量が不足しがちです。必要な物がきちんと置かれることで、他の収納にゆとりが出るかも知れません。たとえば寝室の収納に置かれているものの中で、防災グッズや、スポーツ用品など玄関収納に置かれた方が良いものもあるようです。
また収納を考える上では玄関そのものありかたも考える必要があるかもしれません。昔から日本の玄関は、外と内の結界のようなもの、土間に水を撒いて、人を迎えたり、人を見送ったりというとても大事な場所です。靴を脱いで暮らすという日本人独特の暮らし方にも影響しているでしょう。靴を脱ぐ事で、清潔な家を保つ事が出来ますし、日本が世界に誇れる清潔さもこうした習慣によって生まれているのではないかと思いますが、その意味でも玄関は日本人にとって重要な場所です。しかしマンションの場合、玄関は大きさが限られています。その限られた空間の中で、ベビーカーやレジャー用品、コートや帽子、傘や靴のメンテナンス用品など、靴以外にもたくさんの物を格納しなければなりません。大きさ、形、種類そうした様々なものが置かれるのが現代の玄関です。
そうしたことをふまえて、今回の開発にあたっては、次のようなことを皆さんと一緒に考えてみようと思います。
- 小さな椅子をおいてみること。ブーツなどを履く時、また、かがむ姿勢の辛い方が靴を履く時、そして靴の手入れの時、椅子があると助かります。またその椅子が収納を兼ねるというのもあるかもしれません。
- 大きな姿見があること。靴を履いて全体の身だしなみを玄関で確認し、気持ちよく出発できます。
- 玄関収納にオープン棚を設けること。ちょっとした小物を飾って人を迎えたり、また鍵など使用頻度の高いものの一時置き場として便利です。
- スポーツ用品やゴルフバッグ、ベビーカーなど大きなものが収納できること。もちろん使わない人の事も考えて、その部分には可動棚を設け、靴の収納を充実できるようになっているといいかもしれません。
- 災害用のグッズが置けること。玄関に防災グッズが備えてあると、避難が必要な時にもすぐに取り出せ、安心かもしれません。
まだまだたくさんの課題があるでしょう。単に収納場所としてだけでなく、どう気持ちよく過ごせるのかについても考える必要があります。ご近所の方との簡単なコミュニケーションの場所や、お客さまをお迎えする場所になることもあるでしょう。
いかがでしょうか、収納の商品開発について、「玄関収納」をテーマとすること。
ぜひみなさんのご意見をお寄せください。
皆さまからのコメント
実際のお住まいからの貴重なご意見ありがとうございます。「玄関は家の顔」という考え方には、とても共感いたします。今回の商品開発は玄関収納がテーマですが、その前提には、玄関全体が、家族や訪問者を迎え入れるのにふさわしい空間になるように、という考え方も合わせ持つ必要を感じました。収納の機能性ばかりを追求するだけでなく、きれいに保つための清掃性や明るさや装飾などが醸し出す雰囲気づくりなども、念頭において商品開発を進めていきたいと思います。
7月のアンケートでもコート類を玄関においておきたいといご回答が31%ありました。自分のコートだけでなく、来客時にお預かりしたコートなども、さっとしまえると大変便利ですよね。是非ご参考にさせていただきます。ご意見ありがとうございました。
靴も様々な形があり、婦人用・紳士用だとサイズも違いますよね。また、色々な物や動作に対応が出来るよう可変性も十分に考えてみたいと思います。貴重なご意見ありがとうございました。
●片側はシューズボックス、コート、傘等
●もう片側は稼働式で自由に収納棚を選べるように
アウトドア用品や趣味、ちょっとした工具(ドライバー)
ベビーカー等 家庭のライフスタイルに合わせて
(例)趣味が自転車
下に自転車が置けるようにして、上の空間に棚を設ける。(兵庫県・女性・40代)
確かにライフスタイルは人それぞれですし、年齢によって変化もありますので自由に棚を移動させてその時々に応じた収納になると便利ですね。定番の収納しておきたいもの(靴・傘等)とライフスタイルによって異なるが収納しておきたいもの(ベビーカー・アウトドア用品等)、この二つをバランスよく収納する事についても考えていきたいと思います。貴重なご意見ありがとうございます。
ご意見ありがとうございます。女性は特に様々なタイプの靴をお持ちですし、お子様の靴もサイズや高さが色々とありますね。また、玄関に置いてある小物や自転車のコンセントなど出来るだけ多くのものに対応できるような収納を考えていきたいと思います。