#110 テクノロジーの進化と我々の暮らし Vol.05〜 中国の電子決済事情

今回は中国の電子決済事情を通して未来の社会を考えてみましょう。
中国でこの数年暮らしている方にインタビューしました。中国はハイスピードな経済成長にともない様々な先進的な取り組みも進んでいます。その中でも電子決済は広く普及しています。携帯電話用のアプリケーションを利用して決済を行うこの仕組みは、とても便利で、日常ほとんど現金を使わないで過ごせます。バーコードを読み込んで支払うだけですから、小さなお店や屋台、またタクシーの支払いなども行うことができます。クレジットカードのようにお店に端末を置く必要もありません。電子マネーですから銀行の口座を通すことなく現金と同じように使えるのです。街中の大道芸人でさえバーコードを置いていますから、昔のように帽子を持って回るようなことは必要が無くなります。こうした仕組みによって様々なサービスも生まれてきています。

 

シェア自転車
特にシェア自転車はこの電子決済の仕組みにうまく連動して普及しました。この数年でどの町でもどんな場所でも使われています。公共交通機関が不十分で車の渋滞も多い中国では、地下鉄の駅から自転車で目的地へ行くというのはとても便利です。自転車についているバーコードを読み取ると自動的に鍵が空き、どこにでも乗り捨てて良い仕組みになっています。自転車には発信機が取り付けられていて、自分のいる場所の近くで空いている自転車がどこにあるかもすぐわかります。費用も一回(または1日)1元(16.22円※2018.9月現在)という安さです。これらの支払いに先ほどの電子決済が使われます。この決済システム無しにはシェア自転車の普及はなかったでしょう。このように決済の仕組みが変わることで新たなサービスやビジネスが生まれるのです。

 

信用調査にも使われはじめている
かつては偽札なども時々あった中国ですが今はそうした心配も無くなりました。最近ではこの決済システムを利用することで利用した人が日常どのような行動をするかも分析することができ、個人の信用調査にも使われるようになりました。公共料金を遅れずに支払っているとか、どういう店でどういう買い物をしているかなども対象になり、その評価が銀行の個人融資の基準のひとつにもなるといいます。お金の決済システムで行動までも可視化されてしまう社会が到来しているのです。先のシェア自転車でもどのような経路で走ったか、何キロ走ってどのくらいのカロリーを消化したかなども表示されますが、これは個人の行動が記録されているということにもなります。今のところこの決済システムはALIBABATENSENTという会社2社だけで独占されそこの巨大サーバーで管理されているので、安全面で不安はのこりますが、近い将来、分散型のあたらしいOSが生まれることで個人の行動はあらゆるものが安全に記録され改ざんできない仕組みが定着するかもしれません。これらのテクノロジーを使うことで生活は便利になる一方で、すべての行動が可視化される透明な社会が訪れることを示唆しています。

 

秘密のもてない社会
この透明な社会とは秘密のもてない社会とも言えます。そのことは怖いともいえますが一方で我々の意識を変えるかもしれません。悪いことが出来なくなる、悪いことをしない社会とも言えます。表裏のない社会です。人間の意識や行動を大きく変えていく可能性があるのです。このことは様々な議論がありそうですが、しかしすでにこうした流れに乗っていることは避けられない事実です。
みなさんはこれらのことをどのように思いますか。ご意見をお寄せください。


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